搭乗者傷害はいらない?人身傷害保険だけで十分じゃないの?

スポンサーリンク
搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険と人身傷害保険について
「搭乗者傷害保険って掛けられる保険金も少ない
人身傷害保険だけでいいんじゃないの?」
保険契約の更新時に、よくこういう質問を受けます。

一般的に見れば人身傷害保険のほうが
補償金額が3000万円~無制限だったり
ケガの際の治療費が実費で支払われるなど
人身傷害保険のほうがメリットがありそうに感じますが

搭乗者傷害保険をセットしておけば
人身傷害保険とは別に保険金が支払われますし

実は、事故に遭った人の収入や年齢によっては
人身傷害保険では補償が少なくなる可能性があります。

搭乗者傷害は定額払い、人身傷害は収入と年齢ベース

搭乗者傷害保険と人身傷害保険の大きな違いは

搭乗者傷害保険は定額払い

人身傷害保険は治療費は実費払い
死亡時や後遺障害時は収入と年齢ベース

搭乗者傷害保険の一般的な補償内容は
死亡や後遺障害時:1000万円
医療一時金支払い:1万円または10万円
となっています。

契約している車で事故があって
運転している人、助手席、後部座席に座っていた人が

  • 死亡時:1000万円の保険金支払い
  • 傷害を負ったとき:後遺症の度合いに応じ死亡保険金の一部
  • 入院通院時:5日とか一定日数未満なら1万円、それ以上なら10万円

というように
「このケースでは、この保険金額を支払うよ」
という条件、金額が明確に決まった保険になっています。

搭乗者傷害保険のメリット 支払いが速く、明確

事故で保険金請求してから支払いまでが速いです。
入院通院時の一時金なら
それこそ医者の診断書が降り次第、支払われます。

定額なので
万一亡くなったり、後遺障害を負った人の
その時点での年令や収入に関係なく
同じ金額が支払われます。

搭乗者傷害保険のデメリット 治療費は御見舞金程度

一方で、搭乗者保険では治療費は
後遺障害がなければ
入院通院時の一時金いわゆるお見舞金が
支払われるだけで、それ以上は通常出ません。

仮に20日入院して、治療費が50万円掛かったとしても
一時金の10万円のみ支払われて終わりです。

事故で長期の入院になり
治療費や入院中の収入補償が無いのは心細いですね。

人身傷害保険のメリット 治療費は実費払い

人身傷害保険を掛けておけば
治療費は実際に掛かった費用が支払われます。

治療に50万円掛かったのであれば
50万円が人身傷害保険から支払われます。

また、入院中に休んだ仕事日数に応じて、
収入補償も受けられます。

人身傷害保険のデメリット 無職や年金生活ではあまり支払われない

その代わり、死亡時や後遺障害時は
収入と就労可能年数に左右されます。

詳しくは記載しませんが
直近の収入×働ける年数での定数×控除率
という式で計算されます。

働ける年数は一般的には
今の年齢から67歳まであと何年あるかで計算されます。
[aside type=”warning”]注意
控除率は死亡時、後遺障害時により異なります。
より詳しいことは別記事をお読み下さい
[kanren postid=”196″] [/aside] 先ほどの例で再び計算をしていきますと・・・

直近の収入が300万円

現在30歳であれば37年働けることになり
対応する定数は16.711となります。

一家の大黒柱が亡くなったとすれば、
控除率30%となるので

死亡時の逸失利益の計算は次の通りです。

300万円×16.711×(1-0.3)=約3500万円

この場合には、若い現役で働いている人ほど
本来なら得られたであろう収入が多いことから
人身傷害保険で支払われる保険金も多くなります。

人身傷害保険を3,000万円で設定していると
本来なら3,500万円は受け取れたであろう金額も
3,000万円でカットされます。

一方で、年金生活をしている80歳の高齢者では

同じ収入だった場合には
300万円×4.329×(1-0.3)=約910万円
となります。

人身傷害保険では受け取れる保険金は
直近の収入や年齢によって
大きく変わります。

働いている人は受け取れる金額が大きくなりますが
現在、無職の人や
高齢で収入も少ないとなると
人身傷害保険だけでは心もとないと感じるかもしれません。

搭乗者傷害保険は、高齢者ほどセットしたほうがよい

やや乱暴ですが
収入が少なくなる年金暮らしの方が
任意保険を掛けるのであれば

万一の時に残された家族への補償として搭乗者傷害を
掛けておくのがよいでしょう。

もちろん、自動車保険以外で傷害保険や生命保険を
掛けているというのであれば
ムリに掛ける必要はありません。

逆に現役の方で少しでも保険料は抑えつつ
万が一の備えをしたいのであれば

搭乗者傷害保険は掛けないか、掛けたとしても
死亡後遺障害時は支払いの対象外にし

入院通院の一時金のみ補償にすることで
支払う保険料と受け取れる保険金の見直しを
するのもいいでしょう。

今の保険料より平均30,035円安くなるかも!?

同じ補償内容でも、自動車保険の保険料は、保険会社によって異なります。
保険料が高いと感じている契約者さんの多くは
ディーラーとの付き合いや会社の団体保険で任せていたなど
保険会社を比較せずに契約している方がほとんど。

同じ補償で保険料を抑えるなら、保険会社を比べることが重要です。
まずは無料の自動車保険一括見積もりサービス
を利用するのがおすすめです。

sonpolist上のバナー画像から
最大20社の損保から、5分程度で見積を取れます。
見積結果は会社ごとに寄りますが

  • すぐに画面上で結果が出る会社
  • メールでお知らせしてくれる会社
  • ハガキでお知らせしてくれる会社
  • 見積もり金額以外にも詳しい情報を封筒に入れて郵送してくれる会社

と差はあるものの

今の保険契約の証券と車検証の内容がわかれば
簡単に調べられます。

保険証券が手元にない場合でも大丈夫です。

継続の見積書が届いていれば
今年と同じ条件での継続内容が書かれていますので
その内容を参考にできます。

証券を発行しないタイプで契約していて
継続の見積書も、簡単な内容しか書かれていない
という場合でも問題ありません。

証券の内容で重要なのは下の3つ

  1. ノンフリート等級
  2. 事故有係数適用期間
  3. 直前1年間での等級ダウン事故の回数

車検証で見積に必要なのは下の3つ

  1. 車の型式
  2. 初年度登録
  3. 陸運支局

これさえわかっていれば、保険料の見積を取れますよ。



保険の更新前に、まずは上の無料見積から
見積を取ってみて、今の保険会社で継続契約するか
他の保険会社に乗り換えるか決めるのがおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました