自動車保険の更新を控えているなら
他の保険会社も比べてみると
同じ補償内容でも保険料が安くなることがあります。
とはいえ任意保険を取り扱っている損保は
20社以上あります。
今回はその中でダイレクト型損保となる
チューリッヒを取り上げました。
チューリッヒで契約するおすすめポイントと注意点
銀行振込で月払可能
任意保険の保険料は、年払一括か月払かの
2種類があります。
ほとんどのダイレクト型損保では
月払契約はクレジットカード決済のみとなりますが
チューリッヒでは口座引落を利用できます。
学生や社会人になりたての若い方は
ただでさえ保険料が高額になるうえに
クレジットカードを持っていない人も多いです。
高額な保険料を一括で支払いたくないけど
クレジットカードを持っていないから
月払契約ができないという人は
チューリッヒで契約すれば
口座引落を利用できますし
ダイレクト型損保なので保険料も
今より抑えられる可能性が高いです。
クレジットカードなら月払でもネット申込OK
ただし、口座引落での契約の申込方法は
電話契約のみです。
インターネット割引を受けられませんし
営業時間中に見積と契約手続のできる方に
限られます。
申込の時間は、いろいろな見積や
契約意思確認など口頭で全て行うとしても
1時間程度は掛かるとみておくといいでしょう。
契約途中の補償変更や解約保険料は短期率計算
チューリッヒの年払い契約では
保険料は短期率で計算されます。
契約途中での補償内容の変更や解約では
追加保険料は日割や月割よりも割高に
返還保険料は日割や月割よりも目減りします。
契約途中に
21歳や26歳の誕生日となる人や
車を手放して解約を考えている人は
月払契約にしたほうが支払い保険料は
少なくなります。
1ナンバーとキャンピングカーは引受対象外
チューリッヒの契約で特に注意してほしいのは
1ナンバー車両とキャンピングカーは
契約できない点です。
ランドクルーザーなど1ナンバー車両に
買換を検討している人は
チューリッヒで契約しても
契約期間中に他の保険会社に
切り替えなければならなくなります。
チューリッヒの基本的な補償内容の特徴
次にチューリッヒで契約する際の
基本的な補償内容を見ていきましょう。
対物超過修理費用は50万円または無制限セット可能
対物超過修理費用特約は
大抵の損保で用意していますが
上限50万円までです。
チューリッヒでは
上限50万円だけでなく
無制限もセット可能です。
その場合にも、相手の過失分は
省かれます。
500万円を超える新車を買っても
車両保険を付けない人は実際にいます。
それでも実際に事故になると
高額な修理費の請求をしてきます。
事故の相手がどんな人かわからないから
自分の保険でできることは全部やってほしい
というのでしたら
対物超過修理費用を
無制限にしておくといいですね。
チューリッヒの搭乗者傷害は自動付帯で部位症状別支払い
チューリッヒで契約すると
搭乗者傷害保険と人身傷害保険は
自動付帯になります。
ですが、死亡保険金は
設定できる金額が
500万か1000万の2択のみ。
医療保険金部分のみ補償される
死亡あるいは後遺障害等を
対象外にもできません。
他社では、搭乗者傷害保険だけ外す
搭乗者傷害+自損事故にすることも
できるので
補償が手厚くなるものの
医療保険や傷害保険を掛けている人は
他の保険を見直してもいいでしょう。
なお、チューリッヒの搭乗者傷害保険は
医療保険金部分は部位症状別支払いです。
怪我をした場所と怪我の内容によって
受取れる保険金が変わります。
人身傷害は無制限もセット可能
人身傷害保険も搭乗者傷害保険と同じで
自動付帯になります。
保険金額は
3000万~1億円以内で1千万円単位か、
無制限での設定になります。
車両保険は一般タイプ、限定タイプの他に全損のみもあり
チューリッヒの車両保険は
他のダイレクト型損保と比べて
保険金支払いの条件がユニークです。
当て逃げや自損事故などが
補償される一般タイプ
補償されない限定タイプ
この2つに加えて
全損時のみ一般タイプの補償条件で
保険金を受取れる全損のみタイプがあります。
分損の場合には
修理費から免責金額を差し引いて
保険金が支払われますが
古い車ですと
車両保険の設定金額そのものが
10万円程度しかつかないため
免責5万円設定では実質意味がありません。
乗り潰す予定で時価額も低い車だけれども
万が一、事故や自然災害で全損になったら
買換費用の足しにはしてもらいたい人には
保険料が高くなりがちな
車両保険の一般タイプの補償条件で
全損時だけ補償してもらうことで
保険料の節約になりますよ。
車両免責金額の選択肢はほぼありません
車両保険の免責金額は
6等級以下は1回目7万円、2回目以降10万円
7等級以上は1回目5万円、2回目以降10万円
の実質2種類です。
等級次第で1回目の免責金額が決まるので
選択肢は実質ありません。
1年のうち2回以上車両保険を使うことは
まずありませんが
1回目も2回目以降も5万円負担などで
契約していた人は注意してください。
免責0特約はセカンドカー割引含め7等級以上なら利用可能
7等級以上の契約のみ
免責金額を1回目0円に設定可能です。
車両保険の一般タイプを契約していれば
1回目0円、2回目以降10万円の
いわゆる0-10もセット可能です。
車を1台増やして保険を新たに入る際は
免責1回目0円を選べないこともありますが
チューリッヒではセカンドカー契約時も
1回目0円をセット可能です。
元々20等級近い契約をしていて
同居している子供が車を買うので
車両入替で等級を子供に譲り
自分は押し出された車として
セカンドカー契約をするという場合に
免責0-10で契約できます。
押出車両にも今までどおりに
免責0をつけたい人にはおすすめです。
地震噴火津波全損時臨時費用は50万円上限に補償 (車両保険一般タイプセット時のみ)
東日本大震災を受けて、現在ほとんどの
自動車保険では地震、噴火、津波では
保険金の支払い対象外となっています。
チューリッヒでは
車両保険の一般タイプを契約している人
かつ全損時のみですが、
50万円上限に臨時費用が支払われます。
車両保険の全損時のみ契約では
臨時費用特約はセットできず
地震噴火津波の3つは対象外になります。
チューリッヒのその他特約
弁護士費用は自動車とバイク事故のみが対象
弁護士費用は保険会社によって
- 自動車事故のみ
- 自動車事故+日常生活
この2種類があります。
チューリッヒの弁護士費用特約は
自動車事故のみで、補償内容は一般的な
弁護士費用300万円、法律相談10万円となります。
原付特約は対人賠償、対物賠償、自損事故のみ補償
125cc以下の原付なら原付特約で補償できます。
チューリッヒの原付特約では
対人対物は車と同じ補償となります。
自分自身の補償は
自損事故特約のみとなり
相手がいる事故では
相手の対人賠償での補償になります。
保険会社によっては人身傷害タイプを
設定していることもあります。
他社の原付特約では
人身傷害タイプだった人は
チューリッヒに切り替えると
自分の怪我の補償部分が
薄くなる点に気をつけてください。
ファミリーケア特別見舞金特約はネットでは自動付帯
搭乗者が事故から180日以内に
死亡または後遺障害になると
被保険者1名につき100万円支払われます。
ただしインターネット契約では
セット販売となっています。
同居家族もいないし、
死んだあとのことは知らないよ
という人にとっては不必要な特約ですので
契約後に電話を掛けて外さないとなりません。
傷害特約は本人型、夫婦型、家族型の3プランあり
自動車事故以外での偶然起きた事故での
怪我や死亡時の補償も特約でセット可能です。
チューリッヒの場合には
本人型、夫婦型、家族型の3タイプあり
入通院時は定額の給付金が支払われて
手術では手術内容によって支払われる
保険金がかわるものの3タイプ同じ金額です。
しかし死亡時はそれぞれのタイプによって
支払われる保険金が異なります。
家族型の記名被本人の死亡保険金は本人型、夫婦型の約半分
本人型なら記名被保険者本人の死亡時は
死亡保険金246万円となりますが
夫婦型なら少し減って夫婦それぞれ240万円
家族型では同居家族も補償対象に含まれるかわり
記名被保険者本人の死亡保険金は131万円と
本人型の約半分にまで下がります。
個人賠償責任補償特約
自転車事故を含めた日常生活での
損害賠償を3000万円、5000万円、1億円の
3種類から設定可能です。
自転車保険の加入義務化をしている
自治体が増えているので
単体での契約やクレジットカードにも
付帯されていなければ、この特約で
補償しておくといいでしょう。
3000万円からとありますが
保険料も大きくは変わりません。
自転車による高額賠償も多々ありますので
セットするなら1億円にしておくといいです。
チューリッヒのロードサービス
続いてチューリッヒのロードサービスを
解説していきます。
サービス内容を見ると、ダイレクト型損保では
比較的手厚い印象です。
レッカー牽引は修理先指定した場合も100kmまで無料
ロードサービスを呼んで
何も言わなければ、保険会社の
指定修理工場に運ばれます。
指定修理工場といっても中には
個人で営んでいるような板金屋さんも
含まれているので
正規ディーラーの修理工場にして欲しい
という場合にはレッカー先を指定するのですが
その場合は無料で運べる距離は限られます。
保険料が安いかわり
ロードサービスでの無料牽引距離が
35kmや50kmという損保もあるなか
チューリッヒでは、契約者が修理先を
指定しても100kmまでレッカー代は無料です。
帰宅費用および宿泊費用は限度額なし
またロードサービス利用時は
ただ車を運んでもらえば終わりではなく
代わりの交通手段で目的地あるいは自宅まで
移動することになりますね。
交通費や、当日の宿泊費に
チューリッヒでもロードサービスに
含まれています。
当日の飛行機代や宿泊費は
年末年始や連休では跳ね上がりますが
- 交通費は特急や新幹線は指定席まで
飛行機はエコノミークラス - 宿泊費もビジネスホテル相当まで
と常識的な範囲内であれば
金額の上限ないので安心ですね。
修理後の自宅への搬送費用や引取時の片道交通費も無料
また遠方で事故やトラブルに遭い
修理工場で修理をしてもらった際には
修理工場からの搬送代金は
ロードサービスに含まれていない損保もありますが
チューリッヒでは
搬送費用も無料となっています。
自分で修理工場まで受け取りに行く際も
自宅からの片道交通費は無料になっています。
自宅から現場まで何km離れていたかの制限なし
帰宅費用、宿泊費用、搬送引取費用を使えるのは
自宅から直線距離で50kmまでと条件のある
保険会社もあるのですが
チューリッヒでは距離制限はありません。
その他のよくあるロードサービス
バッテリーやガス欠時
バッテリー上がりは年1回無料となっています。
ガス欠時のガソリン搬送サービスも
年1回利用可能なのは他社も同じですが、
チューリッヒではガソリン代も無料になります。
落輪時も1m以内は4輪全てでも無料
狭い山道を多く走る人にとっては
離合時のU字側溝にタイヤが落ちた
路肩が崩れて脱出できなくなった
なんて経験ないでしょうか?
1輪でも路面に接地していないと
サービス対象外となる損保もあるなか
チューリッヒのロードサービスは
1m以内の落輪なら4輪全部でも無料です。
鍵開けだけでなく合鍵作成も無料サービス
他社と同じくキーとじ込み時の鍵開けは
無料サービスとなっていますが
さらに合鍵作成もロードサービスに
含まれています。
その他の簡易作業についても
時間制限はありません。
クレジットカード以外の月払方法を探している人や 相手に迷惑掛けたくない人にチューリッヒはオススメ
チューリッヒの補償内容や
ロードサービスを見ていくと
車を使って長距離ドライブをする人よりも
事故時に極力相手に迷惑を掛けたくない
という人におすすめです。
対物超過修理費用は他社では
上限50万円と制限されていますが
チューリッヒでは無制限もセット可能です。
さらにインターネット割引は対象外となりますが、
クレジットカード以外に月払契約をできるため
年齢が若く高い保険料になりがちな人におすすめです。
とはいえダイレクト型だけでも10社以上ある中から
自分にピッタリの保険会社を選ぶのも難しいのも事実。
おすすめの方法は
- 任意保険の一括見積サービスを利用
- 候補の保険会社を2~3社ピックアップ
- 当サイトの各社補償内容の解説記事であなたに合うか再確認
こうすることで、保険料だけでなく
あなたにあった保険会社を選べますよ。
その結果が今の保険会社で良さそうなら
そのまま継続しても良いと思いますし
見積結果によっては他の保険会社に
切り替えたほうが良い場合も出てきます。
任意保険の一括見積について詳しくはこちら▶▶