任意保険の保険料の支払い方法は、
年払いや月払いが一般的ですが、
年払いの場合には、契約時に1年分の保険料を
先支払いします。
契約期間中に解約したり、補償内容を見直して
補償を削ると、残りの保険期間に応じて
保険料は返ってきます。
しかし残りの期間で日割りや月割りではなく
短期率で計算された金額で返金されます。
この短期率
自動車保険以外では、馴染みがなく
「思っていたより保険料が戻ってこない」
と感じる人も多いです。
年払保険料の返金は月割よりも目減りします
解約あるいは補償変更時には基本的に
残りの保険期間に基いて返金額が決まります。
返金の計算方法は次の通り
解約の場合
解約返戻金=年払保険料×(1-短期率)
補償内容の変更の場合
追加保険料=(元々の保険料-補償変更後の1年換算した保険料)×(短期率)
返還保険料=(元々の保険料-補償変更後の1年換算した保険料)×(1-短期率)
解約時の短期率は以下の表に纏めました
保険を掛けている期間が
仮に1ヶ月だった場合には
短期率は25%となります。
解約時に戻ってくる保険料は
1-25%=75%
つまり、初めに支払った保険料の3/4
しか返ってこないことになります。
補償内容変更は1日でも1ヶ月分で計算されます
大型連休で子供が車を使うから、1日だけ
今の自動車保険の補償内容を変更して
子供が運転できるようにしたい人もいますね。
ただ、年齢条件によっては
1日分の変更でも予想以上に保険料負担が
大きくなると思ったほうがいいでしょう。
例えば、2月1日から年払いの契約をしているとします。
5月5日の1日だけ、補償内容を変える場合には
次のように計算して差額保険料が決まります。
- 変更後の内容で1年通した保険料と元の保険料の差額を計算
- 追加保険料の計算は変更する月を含めた残り月数
返還保険料の計算は変更する月を含めた経過月数 - 差額と月数に応じた短期率の掛け算
5月5日だけ年齢条件を35歳から21歳に変えると
年間の差額が4万円発生するとします。
2月1日から5月5日までは保険期間としては、
3ヶ月は過ぎ、残り保険期間は9ヶ月です。
短期率表では85%です。
5月5日から翌年の2月1日の満期までの追加保険料は
4万円×85%=34,000円となります。
そして、5月6日から元の35歳に戻す際は
変更する月を含めた経過月数で計算します。
4ヶ月目に入っているので、短期率表では55%です。
返還保険料は4万円×(1-55%)=18,000円
たった1日の補償内容の変更でも
34,000-18,000=16,000円
これだけ追加保険料が掛かってしまいます。
短期率計算では、
- 追加保険料は多く貰う
- 返還保険料は少なく返す
という考え方ですので、1日単位での変更は
極力しないほうがいいでしょう。
コンビニなどで加入できる
1DAY保険の活用をしたほうがいいですね。
年払契約と月払契約は計画的に利用したほうがいい
任意保険は、年払だけではなく
月払も出来ますので、同じように月割表を作りました。
一般的には、厳密には月払いでは
年払保険料に月払利率が加算されます。
ここでは仮に5%上乗せしています。
この表では、3ヶ月目でようやく
短期率の1ヶ月までに並びます。
6ヶ月目、契約してから半年後の場合には
短期率では70%、つまり保険料は3割しか
戻ってこない事になります。
年払は解約または補償変更で保険料が損になる
という印象が強くなりましたが
- 月払は年払よりも金利が上乗せされている
- 月払では未払い2ヶ月で契約解除が起きる
というデメリットがあるので
普段は年払契約のほうがよいです。
ただし、保険更新して
- 1~2ヶ月後に今の車が車検切れになる
- 転勤で今後、車を使う機会がなくなる
など、保険を解約する予定が明確ならば
更新時に月払いにしておくことで
解約返戻金が目減りすることを無くせます。
もちろん、条件を満たしていれば
等級を中断することができますので
中断証明書の発行手続きもしてもらいましょう。
今の保険料より平均30,035円安くなるかも!?
同じ補償内容でも、自動車保険の保険料は、保険会社によって異なります。
保険料が高いと感じている契約者さんの多くは
ディーラーとの付き合いや会社の団体保険で任せていたなど
保険会社を比較せずに契約している方がほとんど。
同じ補償で保険料を抑えるなら、保険会社を比べることが重要です。
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と差はあるものの
今の保険契約の証券と車検証の内容がわかれば
簡単に調べられます。
保険証券が手元にない場合でも大丈夫です。
継続の見積書が届いていれば
今年と同じ条件での継続内容が書かれていますので
その内容を参考にできます。
証券を発行しないタイプで契約していて
継続の見積書も、簡単な内容しか書かれていない
という場合でも問題ありません。
証券の内容で重要なのは下の3つ
- ノンフリート等級
- 事故有係数適用期間
- 直前1年間での等級ダウン事故の回数
車検証で見積に必要なのは下の3つ
- 車の型式
- 初年度登録
- 陸運支局
これさえわかっていれば、保険料の見積を取れますよ。
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他の保険会社に乗り換えるか決めるのがおすすめです。